永遠の仏陀からのメッセージ『日本編』企業シリーズ 26

2025年4月7日朝5時45分。
仏陀は、修行に入ると言われた。
『日本編』企業シリーズ 26
社長は、外資系会社に負けず会社の収益が安定したことに安堵した。会社は、今や製菓業界で日本で一番の企業となったと喜んだ。社長は社長就任から今までの仕事を振り返り、「やるべきことはやった。ここで社長職を退任しよう」と考えた。だが、会社は大きくなったものの後任の社長になる人材がいないことを悩んだ。
社長は会議を開いた。役員たちに社長退任の意向を伝えた。社長は、役員に後任者として役員の中から立候補する者がいるか打診すると、皆辞退した。会議は終わった。
社長は、元社長に会ってこのことを相談することにした。会社の実情を説明し、元社長の意見を求めた。元社長は、日本に進出した対抗の外資系会社から人材をスカウトしたらどうかと提案した。社長は、日本一となった現在の会社を考えると良策と思い、役員会を招集した。全員一致で外国から優秀な人材をスカウトすることに決まった。
会社は、外国に調査団を派遣し、外資会社に会計顧問で優良な人材がいることを突き止め、交渉をし成立した。日本一となった会社は、初の外国人社長を次期社長として決めた。
新社長は、役員を前に就任の挨拶をした。
1, わが社を世界一の企業にする。
2, 国外にわが社と契約会社を開拓して、コストを削減し、質を落として安価な商品を海外市場で販売する。そのために営業の海外市場開発部を作る。商品は、アフリカ諸国まで進出させる。
3, 国内製造は、従来のままとして質・値段は下げず、高級品のイメージを持続させる。
4, 朝礼で太陽に掌を合わしたり社員皆で挨拶することは廃止する。
5, 市場開発部は、新しい海外契約工場を見つける。契約を成立させた者には、賞与を増やす。不成立の者については、減俸する。
6, 製造社員は、商品ロスをなくすこと、仕事の量を増やし就業時間内に仕事を終わらせること。
7, 経理部は、随時会社の経理情報を報告すること。
を言い渡した。
新社長の就任の挨拶のことを聞いた部署の社員たちは、新社長の方針にかつてない厳しさがあることを知った。