今回は、大きな視点から考えてみたいと思います。
私たち人類は、自然の中の生態系の中のほんの一部に過ぎません。支配者などではないのです。
しかし特に近年人類は、我が物顔で荒らしまわり、結果生態系のバランスを壊し続けてきました。
その結果として、これまで触れる可能性のなかった未知のウィルスも出て来ざるを得なくなったのです。
そのことによって今私たちは、苦しんでいます。
現下の感染拡大を防止することは、大切です。でもそれは、生態系全体から見れば、ほぼ人類自らの行為の結果もたらされたものであり、これに気づき、生き方を変えない限り、今後も繰り返されることになります。
グローバリゼーション→ローカリゼーションが求められます。
その点からすれば、自粛は、広大な生態系の中においてバランスの取れた人類の生活圏を築き直すための訓練の一歩だと言えます。
今ここで深い安心を得る、ということは、とても意味のあることです。平時の中の安心ではなく、不安の渦巻く中での安心。これほど確かなものは、ありません。
そして、安心を基盤としてこの課題を生きることがそのまま人生です。その中にこそ地に着いた楽しみがあります。