2025年4月17日朝5時45分。仏陀は、修行に入ると言われた。
『日本編』ある女シリーズ 11
女は副社長に就任しても威張らず仕事をした。顧客を大切にした。
女のところへ顧客が訪れ、「副社長就任おめでとうございます。お願いがあり来ました」と言い、客は「私は、かつて孤児で大変に苦労しましたが、皆様のおかげと努力の甲斐あって今日の財を築き上げることが出来ました。今の日本において、親に育てられない子どもがたくさんいます。私はこの子どもたちのためのホームを作り、子どもたちが動物と親しみ、心の安らぎを得てほしいと願っています。保護犬を五匹ほど譲ってほしいのです」と熱心に語った。女は客の優しい人柄に感動し、客のホームで子どもたちのセラピーに役立ててほしいと思い、客に保護犬を五匹引き渡す約束をした。
副社長は全国の支店を回り、客が何を要求しているのか、ペットショップでペットの快適な環境がたもたれているか、ペットの洋服はどのようなものが売れているか、などを自らチェックして歩いた。
また経験豊富なペット会社の副社長として講演した。過去の経験の失敗談や成功話をし、客の心をつかんだ。全国から講演依頼が殺到した。また、講演内容を集めた本も出版し、業界で有能な人として注目をされるようになった。
昔の友人が訪れた。友人は「歳を取り、老人ホームの入所が決まったが、動物を飼いたくても飼えない。ホームに相談したらドッグセラピーならいいと返事をされたので、ドッグセラピー犬を派遣してほしい」と依頼しに来た。女の会社は、セラピー犬は扱ってなかった。女はドッグセラピーは老人を癒し、社会貢献できると考え、会社の慈善事業の一環としてドッグセラピー犬養成所を作る案を役員会に提出した。役員会はこの案を議決し、会社はドッグセラピー犬養成所を作った。
会社は女の案を取り入れたことで、ペット洋服販売事業とともに社会に貢献するペット愛護のNPO法人として日本中に知れ渡った。
仏陀は言われた。「過去の失敗、苦労は成功のもとである」
ある女シリーズを終わります。