永遠の仏陀からのメッセージ 『日本編』企業シリーズ 1

2025年3月25日5時40分、仏陀は、「修行に入る。 今日から新しい話が始まる」と言われた。
『日本編』企業シリーズ 1
日本のとある都市での話である。1人の女が自分の好みのバッグを探して街を歩いていた。 こんなに店がたくさんあるのに、どうして好みのバッグがないんだろう? 何軒も何軒も探し歩いた。 いくら探しても見つからなかった。諦めきれなかった。 好みのバッグが見つからず、ついに決心した。 本屋へ行きバックの作り方の本を買った。家に帰り、本をよく見た。作れない。 無理だとわかった。 そんなある時、友人に会った。彼女は、自分の最も欲しかったバッグを持っていた。 思わず「素敵なバッグね。 どこで買ったの? 私は、あなたの持っているようなバッグを探していたの。 見つからないのよ。 売っている場所を教えていただけない?」と言った。
友人は褒めてもらった礼を言い、「私は手に入るから、良かったらこれを譲る」と言った。
女は友人から譲られたバッグを持ち街を歩いた。女の知り合いから声をかけられた。 バッグを褒められた。女の友人も欲しがった。 女は、譲ってくれた友人に声をかけた。 女にバッグを譲った友人は、「これは知り合いの職人さんが丁寧に作っているの。 よかったら紹介するわ」と言った。
バッグの職人の作業場へ行った。 作業場は、都会の中心の住宅地にある古いマンションの一室だった。 職人は、インターホンの音で出てきた。 玄関口から、使い古したミシンと作業台それと材料が山積みに積んであるのが見えた。 職人は愛想のない顔で挨拶をし、好みなどを聞き注文を受付けて、値段と渡す日を伝えた。 法外な値段ではなかった。 職人は寡黙だった。 1人でバッグのクオリティや使い勝手を追求し、丁寧に作っていた。利益のみを追求しなかった。使う人が喜んでもらうバッグを考えてひたすら仕事をしていた。
女は、約束の日に職人を訪れ、バッグを受け取ると早速持ち歩いた。すると、すれ違う人などに声をかけられた。バッグを褒められた。バッグを手に入れた女は、その度あの職人を紹介した。バッグは評判となった。 職人のもとには、注文が殺到したが、職人は自分のできる範囲で1つ1つ丁寧に作った。 たくさんの注文が来ても法外な値段を取らなかった。
仏陀は、言われた。「今の世の中は利潤のみを追求し、物を作る。利潤のみを追求した品物の中身は薄く、簡単に捨てられる。1つ1つ丁寧に作る人の心が、物に伝わる。 バッグの評判は、職人の心の現れである。 丁寧に使われる。今の世の中で一番欠落している精神である」