盂蘭盆(うらぼん)について

わが国では、ご先祖様などをお迎えして、さまざまなご馳走などをこしらえてお供えし、喜んでいただく、満足していただくための様々な優しい心遣いや工夫がなされています。そしてそのために家族や親せきが集まって相親しむ団らんという面もありますね。お寺に集まって法要を行う場合もありますし、お坊さんに家に来てもらって読経していただいたりします。

もともとお盆は、お釈迦様のお弟子のひとり目連尊者(もくれんそんじゃ)の亡き母が餓鬼界の苦しみにあえいでいたのをお釈迦様の指導のもとに救ったことから起こった仏教行事とされます。日本だけでなく広くアジアの仏教国などで行われています。

当寺院では、すべての人が速やかに仏になれることを明確に説いた法華経に基づいて亡き方々の魂の供養を行っております。

この盂蘭盆の法要を通して、皆様のご先祖の方々が、たとえ最初は、悲しみや辛さがあったとしても、やがて静けさや穏やかさへと変わり、喜びや天の楽しみを味わい、たましいが満たされてゆくさまを共に感じていただけたら幸いです。

特に当寺院の供養の特長は、亡き方の御霊が読経唱題を受けて苦しみから離れ満たされてゆく様が五感を以て感じられるように現わされることです。これは、当寺院住職 蓮華院大法日立が、御題目の徹底的な修行を通して法華三昧(ほっけさんまい)を得たことによります。それは、通常の儀式的な法要などには類を見ない、また個人的な霊感などによらない久遠の仏陀の深遠なる覚りによって照らし出され展開する真実なのです。

<参考 令和4年8月盂蘭盆会の様子>
法話編動画には、日蓮聖人の盂蘭盆御書に基づいたお話が、法要編には、たましいが成仏してゆくプロセスの一端が現わされています。
(1)盂蘭盆会   ①法話編 動画
(2)盂蘭盆会 ②法要編 動画
*導師 要唱寺住職 蓮華院大法日立 / 役僧 妙光結社 担任 小島 弘之