永遠の仏陀からのメッセージ『日本編』企業シリーズ 35

2025年4月11日夕方5時。
仏陀は、修行に入ると言われた。
『日本編』企業シリーズ 35
会社は、今や世界の菓子業界で有名な企業となった。社長は経済界、政界のトップと会っても、社員と会っても気さくな態度は変わらず、自ら笑顔で挨拶した。
些細なことでも礼を言った。
経営大学校が開かれた。世界、日本各地から会社の幹部クラスが集まった。会社経営を学ぶという熱気で包まれていた。社長は入室し、壇上に立つと、大きな声で笑いながら挨拶をした。そして全員に微笑んで「明るい顔で挨拶をしましょう」と号令をかけた。全員で挨拶をしたが、参加者の中には腑に落ちない顔でただ儀礼的に挨拶をする者もいた。次いで社長は、「太陽に掌を合わせましょう」と指示した。多数は、訝しげな顔をしながら社長に従った。
社長は、全員を着席させると話した。「皆様、経営を成功させる秘訣を学びにいらしてますか?企業を成功させるには、社員が喜んで働けることが一番大切です。どんなに立派な経営方針や機械を導入しても、働く人が怠けたり惰性で働いていては、企業の成績は向上しません。喜んで満足して働ける環境づくりが大切です。それにはまず、全員で大きな声で挨拶をしましょう。とても明るくなります。会社の幹部の方、社内視察の際は明るく挨拶をするのです。社員には、労いの言葉をかけましょう。社員の心は、ほぐれます。会社の雰囲気が、変わるのです。心ほぐれ明るくなった社員は、仕事を一生懸命するのです。太陽に掌を合わすのは、太陽に畏敬の念を持つということです。命のもとに感謝するということなのです。社員と懇談会を持つ利点は、社員が満足して働いているかがわかるのです。社員から会社の改善してほしい点などの意見を聞き社員の働きやすい環境を作ることが大切です。社員の話から市場調査より身近に購買者や市場の情報が手に入ります。会社の発展のためには、一番下で働いている社員が喜んで満足して働けることが大切なのです」と話した。
説明が終わり、出席者全員で大きな声で挨拶をし、太陽に掌を合わせる練習をした。企業幹部の出席者は、初めは意外な講義の展開にたじろいだが、何回も同じ練習を繰り返し、大きな声で挨拶が言えるようになった。
社長は最後に「実践をしてこそ、企業発展の道が開けるのです」と言った。
二ヶ月経った。経営大学校の受講者から報告があった。外国の受講者からは、「これまで全員で挨拶をやったことがなかったので、初めは笑ってしまって着いてくる人はいなかったが、一週間ぐらいすると言い始める人が出て、一ヶ月すると全員で挨拶するようになり、社内が明るくなった」という報告が届いた。国内でも「実践することで職場に活気が出た」という報告が届いた。各地から「社員の士気が高まり職場が明るくなり、生産の効率が良くなった」という報告が来た。
社長は、「経営大学校も順調にいっている。何か企業が、社会に貢献のできることはないか」と考えた。生活困難な人で大学進学を希望する人のために返済金なしの奨学金制度をつくろうと考えて役員会を開いた。役員たちは賛同した。成績の優秀な学生で五年間会社に勤務することを応募の条件とした。奨学金制度で入社した学生は、会社が明るくて活気があり、仕事のやりがいを感じ、会社を辞めようとする人はなく、会社を愛し、よく働いた。会社は、優秀な人材を得て発展した。
仏陀は言われた。「企業を発展させるには、挨拶をすること、太陽に掌を合わせること、社員を大切にすることである」
これで社長シリーズは終わったと仏陀は言われました。