永遠の仏陀からのメッセージ その6

2025年3月11日午前5時 唱題を通して体験された仏陀よりの修行
「王の物語編 2」
仏陀は言われた。「旅の続きをしよう」
険しい 山に沿った道は、人が行き交うのがやっとだった。足元に気をつけながら歩く。よろけたら深い谷底に落ちる。雨が、降ってきた。 みぞれになった。 私は、言った。「仏陀様、みぞれになってしまいました」
仏陀は、言われた。「ここで休もう」
岩が頭上にわずかに出ていた。人がやっと入れる窪みがあった。雪が降り止むの待っていた。雪は、しんしんと激しくなり、 足元から腰まで達した。 体を覆うものはない。 人影もない。 体は冷え切り、意識が朦朧としてきた。死を意識した。 仏陀は、言われた。 「死ぬ時の準備をしよう。 汝の人生の生誕から今日までの出来事、人との関わり合いを一つひとつ思い出すがよい。 親、友人、家族、仕事でのこと、すべてのことに感謝するのである。感謝できないような感情、人生の不満や病なども全てが己れの人生なのである。 それを認めればならない。 生まれた時から今日に至るまでの感謝できない人生を大きな風呂敷で包み認めて生に感謝しなくてはいけない。 そして世を去るのである」
私は、遠のく意識の中で仏陀の言われるように、これまでの人生を振り返り1つ1つ思い出した。 魂が、とても軽くなるのを感じた。 もはや体は、寒さを感じなくなっていた。 空中を漂う自分がいた。 恐れも不安も何もなかった。 大きなあたたかい光が、自分を照らし包んだ…
その時、仏陀の声がした。
「目を覚ませ!」
意識が、戻った。
濡れた衣を纏う自分がいた。 雪は、なかった。
仏陀は、再び説かれた。「人は、死を迎える時、人生全てのことに感謝しなければいけない。 この世で己れを支えてくれた事象すべてに感謝するのである。 不平、不満や病の人生、 己れの今生全体、そしてこの人生を生き通した己れを認め、大きな風呂敷で包んで死への旅立ちをするのである」
合掌