3月18日夕方5時、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 16」
或る晴れた日、王は領内を視察しに回った。 すると農民が駆け寄り「王様、戦で息子を失い、働く気になれません」 と言った。かつて国は、国力がなく隣国に攻められて、国土は狭くなり米や財宝を取られ小さくなってしまった。 しかし、その後領民の努力で市が開かれ国力は戻っていった。 王は、「今だったらここまで敗北しない。 我の失策故だった」と自戒していた。 王は、農民の言葉に胸が痛み、弔慰金として米を農民配った。農民は、一時は喜んだけれど「息子は、戦死して帰らん!」と再び不満をつのらせ、さらに弔慰金を要求した。王は、農民のことを理解し、再度米を農民に与えた。
ここで農民は増長し、さらなる米を要求したのであった。 しかし「備蓄米 も少なくなってきた。米は渡せない」と、さすがの王も農民の要求をそのまま呑むことはできなかった。そこで「そうだ。 年貢米を5%減らせばよい」と思いついた。 農民は年貢米の5%を減らすことには喜んだが、不満は消えなかった。王は考えた。「休耕田にすれば労力を使わないで済む」と農民に言い渡した。農民は体が休まることについては納得したが、米をもらえるわけではないと尚不満を訴えた。ついに王は怒り、農民を領地から追放し、市で儲けたお金で足りない米を隣国から購入した。これで国は安定した。
数年経った時、王国の周辺は、今までない暑さで米が実らなかった。 お金を出しても米は買えなかった。 国は、危機を迎えた。 王は、追放した農民を呼び寄せて再び田を耕やさせた。戻された農民は深く反省し、王の声がけに喜んだ。 王も再び自分の国で米を収穫できることを喜び安堵した。