3月20日夕方5時、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 20」
大国の王には、恐れるものがなくなっていた。 周りを国王の意見に従う者で固めていた。王の一挙手一投足に国民や近隣諸国は、注目した。
そんな時、近隣の国から使者が、王よりの書簡を携えてやってきた。「武器は欲しいのですが、国王に納める米を減量していただきたい。 これ以上米を納めれば、わが(小)国は飢餓に陥ってしまいます」と書かれていた。
王は、他の近隣諸国に同調されては困ると考え、小国の使者に「陳情書は受け入れない」と突き放した。突き返された小国の王は、絶望した。戦力は欲しいが、領民を飢餓にさせるわけにはゆかない。 思案の末自分の国を守るには、自分の国で武器を造るしかないと考えた。幸い小国には、器用な人間がいた。大国同様の優秀な武器を見よう見まねで作ることができた。 小国は、王の国から武器を輸入せず、米を納めなくて済むようになった。 それを見て他の小さな国々も見習い、工夫して性能の良い武器を作れるようになり、米を王の国へ納めなくなった。
こうして大国の王の思うようにならなくなった。豊かだった国力は、少なくなった。 米と交換するはずだった武器だけが、たくさん残った。権力を振り回していた王は、意気消沈息し不安になっていった。
側近の豪商が「王様、 我が国から遥かに遠い大国が、軍隊を引き連れて小国を征伐しながら攻めてきたら、我が国は大変な被害を受けます」と忠告した。 王は焦った。 近隣諸国に背かれたところに、あの遠い大国が大軍を引き連れて小国を占領しながら我が国に向えば、大変な戦争となる。 不安が襲った。 何とかせねばならない、と考えた。 王は、側近の豪商に意見を聞いて実行した。近隣諸国に使者を送った。「我が国の最強の兵器を送り届ける。対価としてわずかな米でよいから、もし遠い国が攻めてきて戦争になったら戦ってほしい」という内容だった。 近隣諸国は、高価な武器がただ同然で手に入れるのを喜んで話を受け入れた。
豪商の予想は、当たった。遠い大国が、強力な武器を使い隣国を占領した、との知らせが届いた。 王は、武器を提供した諸国に「戦争が始まった。 遠い大国と戦ってほしい」と連絡した。 が、武器を受け取った国々は、首を縦に振らなかった。 諸国は「例年にない日照りで作物が枯れてしまい、領民は体力を消耗し、戦う力がありません。 自国を守るだけで精一杯です」と皆同じことを国王に伝えた。 王は裏切られた。 そして怒った。「強力な武器をただで取られた」と後悔した。 今までのように近隣諸国からの米が届かなくなり、備蓄米は少なくなっていった。 あるのは武器だけだった。 王の国も近隣諸国と同じ例年にない猛暑と干ばつで稲は、実らなかった。 領地は荒れ果て農民も意気消沈し、かつての勢いはなく、王が視察しても挨拶さえしなかった。 遠い大国も同じだった。 猛暑と干ばつが襲い、兵士は戦いの勢いを失っていった。
王様の国、近隣諸国、遠い大国には、毎年のように猛暑と干ばつが襲った。 王の国も衰退していった。 王は失政により、家臣や領民から信頼されなくなり、王の地位を降ろされた。 豪商は、追放された。諸国を彷徨ったが、かっての豪商のはつらつとした姿はなかった。 国の備蓄米はなくなり、大国の面影は消え失せた。 近隣諸国と同じ小国になっていった。 遠い大国も近隣の諸国も王の国と同じように米の収穫が減り、同じように衰微していった。