3月20日午前5時45分、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 19」
朝のことである。 家臣が、王を起こしに行った。 気配がいつもと違うと思い、側によって王に触った。王の身体は、冷たかった。
「王が亡くなった!」と国中に御触れを出した。 葬儀は、近隣諸国から国王が参列し、盛大に執り行われた。 それから、国は喪に服した。喪が明けると俄に家臣は、騒ぎ出した。
「 国王の後継ぎがいない」 「誰が国王になるのだろう」 家臣は互いに腹を探り合った。
会議を開いた。皆国王になりたくて野心満々で罵声が飛び交った。 一番財力のある家臣が、財力の少ない家臣らに賄賂をばら撒いた。 そうして激しい騒動は鎮まり、財力のある家臣が新国王になった。
新国王は、初の議会で演説した。「我こそ新国王である。 我は民を思い、国力を豊かにする。 我が力の全てを民に捧げる」
領民は、声高らかに新国王の誕生を喜んだ。 近隣諸国に新国王の誕生を宣言した。農民は、米がたくさん食べられ生活が楽になることを夢見た。賄賂を受け取った家臣は、新国王についてゆけば、懐が豊かになると喜んだ。 新国王は、満足であった。 ついに長年の夢であった国王になれた。領内を視察すると、領民は新国王を称えた。 家臣は今や罵りあった気配も見せず、人が入れ替わったように新国王に従った。
新国王は、かつて家臣として前国王にすべて従っていた。前国王の考えを全て自分の行動に移し、禄高を増やしていった。しかし近隣諸国や内政への考察力に欠けていた。 領民には、荒れ果てた領地を耕せばその一部を無償で与えると宣言し、領民を歓喜させた。 近隣の諸国には、自国の武器を分け、守る。 その代わり対価以上の法外な米を提供せよ、と圧力をかけた。 そんな時、国で一番の豪商が国王に近寄った。「王様、私は国民と近隣諸国の懐事情や国民性全てに精通しております。 必要ならば、王様のお力になれます」と言い寄った。王様は、微笑んだ。 早速家臣として側近として登用した。 豪商は、王の尋ねるがままに情報と自分の考えを提案した。王は、他の家臣の意見を取り入れなくなった。 最初家臣は、国王は自分たちに有利だと思っていた。ところが、国王に意見を申し出る者が現れるとたちまち禄高を下げられた。 国王の怒りを恐れ、誰も進言できなくなっていった。
王が、小国から奪いとるように得た米で国力は増し、領民は必死で働いた。その姿を見て「我こそ、世界で一番の覇者である」と自負し大満足だった。