永遠の仏陀からのメッセージ『日本編』企業シリーズ 22

2025年4月5日朝5時45分
仏陀は、修行に入る、と言われた。
『日本編』企業シリーズ 22
社長は、赤字を出したのは社員のせいだと思った。会議を開いた。会議では、「営業の強化を図り、他の社員には商品のロスをなくすこと、社員に赤字が出たことを話して会社を建て直すために真剣に仕事をすること」と決まった。社長は、朝礼で「営業の社員の怠慢が売り上げ悪化につながったから、気を引き締めて営業するようにと…。社員に仕事への熱意がないから商品のロスが出るのだ」と注意した。この話を聞いた社員たちは、影で会社の在り方を非難した。
営業の社員が取引先に行き、商品を勧めると「客が買わなくなった」と言われた。理由を聞くと、「貴社の商品は魅力がない。客は、同じ値段で美味しくて購買意欲をそそる他社の商品を買ってゆく」との説明を受けた。
営業の社員は会社に帰り、上司に取引先の話を伝えた。部下からの報告を受けた社長は、ショックだった。 新しい機会を導入し、良い商品を作ったはずなのに、市場では見向きもされないことに気づき、改善をせねば会社は倒産するとの危機感を抱いた。社長は、社員全員に商品の菓子を配り無記名でアンケート調査をすることを思いついた。 アンケートには、皆「この値段なら他社の方が美味で魅力がある」と書かれていた。社長は動揺した。このままだと会社は、間違いなく倒産すると確信した。
会社の状況を話す相談相手が欲しかった。 元社長に連絡を取った。元社長は、社長との再会を喜んで受け、創立者の墓参りをしようと持ちかけた。 社長と元社長は、喫茶店で会った。社長は肩を落とし、暗い顔で現在の会社の危機を話した。元社長は、黙って聞いていた。 元社長と社長は、墓参りをした。 社長は、自ら進んで掌を合わせた。創立者に会社の危機を訴え心から詫びた。ここに至るまで長い時間だった。社長の目には、涙がうるんでいた。元社長は、社長の変わりように驚いたと同時に安堵した。元社長は、さりげなく社長に会社で太陽に掌を合わせることと朝挨拶をすることを再開するように勧めた。社長は、藁をもすがる思いで元社長の提案を聞いた。
社長は会社に帰り、社員たちに朝礼で太陽に掌を合わせること、朝挨拶をすることを伝えた。
会議を開いた。役員たちは会社の危機を打開するための案を出し合った。
1.会社の商品を見直し、新商品をつくる
2.そのために商品研究室では、他社に負けない新商品を研究開発する
3.営業は、引き続き取り引き先を訪問し客の情報を掴む
と決定し、社長はこれを社員に指示した。
役人たちは、かつてと違い、熱意ある部下の意見を聞く社長の姿に驚いた。社長は、社内を隈無く歩き1つ1つの職場に行き社員たちに「ありがとう」と労いの言葉をかけた。
1ヶ月経った。 社内は、明るくなった。 社員の仕事に向かう姿に熱意が見られるようになった。
新商品ができた。社長は役員を集めた。社長と役員たちが、営業とともに取引先の店頭に立ち新商品のサンプルを作り客に宣伝することを伝えた。
さらに1ヶ月が経過した。新商品の売上は上々だった。社員たちは、会社からの報告を喜び合った。社員の心は、1つになり会社の危機を救おうと士気が高まっていった。
6ヶ月経った。会社の商品は、市場で人気が高まり、売上が大幅に伸びた。 会社の決算は、黒字になった。
仏陀は、言われた。「企業は、社員と社員の心の繋がりがなければ発展しない。 社員同士の繋がりをつくるには、太陽に掌を合わせて挨拶することが一番の近道である。社員の心が、1つになれば、企業は発展する」
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