永遠の仏陀からのメッセージ『日本編』ある女シリーズ 5

2025年4月14日朝5時20分。仏陀は、修行に入ると言われた。
『日本編』ある女シリーズ 5
女は犬がいなくなり、さっぱりしたと喜んでいた。何か家にいながらできる金儲けはないか、と考えていた。出来るのは株式投資だと考えた。わずかな所持金から金持ちになったという投資家の情報を見て、金儲けには一番の近道だと思った。早速、女は、女にとっての大金を投じて株を買った。毎日情報網にかじりつき、株価の上がり下がりに一喜一憂した。大切な大金がかかっていると思うと、かつてないほどの神経を毎日使った。疲労困憊した。朝から晩まで、株のことで頭がいっぱいだった。
一ヶ月経った。女は株によりノイローゼになり、続けられなくなった。株損したうえに売却した。株の投資は、自分には向いていないと思った。女は何もすることなく日常を過ごしていた。
株でくたびれた神経は、時の経過とともに和らぎなくなっていった。再び楽に金儲けができる仕事はないか、と考えていた。知り合いが、女を訪ねてきた。最近できた公民館で案内と受付を募集しているから暇で家にいるなら応募したらどうかと話した。女は「家でじっとしていてもお金にはならない。公民館の案内や受付なら楽でお金をもらえる」と考え、応募することに決めた。女は公民館の案内受付に採用された。公民館で指定した日時に出勤し、一通りの説明を聞いた。仕事は、考えた以上にハードだった。案内と受付だけではなく、開館前に早く行き、館内を掃除するように言われた。採用されたメンバーで掃除をすると、仕事の量が多く、受付案内の時間に間に合わすにはかなりきつい仕事だった。
二ヶ月経った。女は楽な仕事と思い飛びついたが、決して楽でないことがわかり、当てが外れたと思った。帰宅しても疲労が抜けず、家にいる方が良いと判断し辞表を出した。女は元の生活に戻った。
じっと何もしないでいると、友人に譲った犬のことが気になった。犬に会いに行こうと思い、女は友人を訪れた。友人は女に会うなり、「当て外れの犬だった」と言った。友人は「ペットで金儲けできると思ったが、食欲がないので獣医に連れて行ったら、子供を連続して産ませたため疲労していると言われた」と友人は言った。
犬を見ると横たわって元気がなさそうだった。犬は女の顔を見ても尻尾を振らず、喜ばなかった。友人は「当てが外れた。医者でお金がかかり嫌になり、面倒を見られないから犬を引き取ってほしい」と言った。女は高価で買ってもらった後ろめたさから犬を引き取り、連れて帰った。
犬は前のような元気はなく、名前を呼んでも尻尾を振るわけでもなく、触って撫でても以前のように喜ばなかった。女は犬の気持ちを理解しようとはしなかった。
ペットの繁殖業者が訪れた。業者は「繁殖力に優れた子犬を飼い育てて早いうちから子供を産ませたらかなりの儲けが出る」と話した。女は家で寝ているペットに目を移しながら「子犬を飼い育て子供を産ませ、金を儲けをするのは良いが、子供を何回も産んだ犬は体が弱くなり、医者にお金がかかり、返って損をする」と話し断った。
仏陀は言われた。「うまい話や苦労をしないで得た金は身につかない。単に金儲けの対象に生き物を使ってはいけない」