永遠の仏陀からのメッセージ「戦争という現象の元を自覚する」

2025年10月19日、朝5時。唱題が終わりまして、最後に仏陀からメッセージが届きました。
At 5 a.m. on October 19, 2025, after the chanting ended, a message from Buddha was received.
ガザは、人間社会の闇を象徴するものである。たとえガザが収まっても、次へと戦火がつくであろう。
Gaza represents the darkness within human society. Even if the situation in Gaza calms, the flames of war will likely ignite elsewhere.
人間の我(が)という闘争心が収まらない限り、戦火は延々と続く。今は、まさに心の平安が必要なのである。一人ひとりの心の火種を消すために唱えなければならない。唱えれば、心が安らかになる。
As long as the human ego-driven spirit of conflict remains unsettled, the flames of war will continue without end.
Now, more than ever, we need inner peace.
We must each chant to extinguish the sparks of unrest within our hearts.
By chanting, our minds find tranquility.
現代社会に順応して生きてゆくということは、人と人との競争をする(せざるを得ない)ということである。それは、長所でもあり、短所でもある。長所は、競争心が現代文明を築き上げたこと。しかし、より高度な文明へと進化させるために、闘争により資源を略奪(争奪)する行為へと展開していった。この人間の行為は、盗賊と何も変わらない。
Living in modern society means one inevitably has to compete with others.
This competition has both advantages and disadvantages.
On the positive side, the spirit of competition helped build modern civilization.
However, in the pursuit of advancing to higher civilizations, it led to conflicts where resources were forcibly seized.
Such human actions are no different from those of thieves.
かつて、古代の人間は、競争がない自然の状態で生きていたから、魂は平安であった。命をつなぐための狩猟であり、農耕であった。今の生活は、生命の維持のためではなく、飽くなき快適さの追求となっている。ますます魂は、乱れ、生まれ持った人間としての心のあり方から離れていく。
In ancient times, humans lived in a natural state free of competition, and thus their souls were at peace. Their lives were sustained through hunting and farming. Today, however, life is no longer about mere survival but about the endless pursuit of comfort. As a result, the soul becomes increasingly unsettled, drifting further from our innate human nature.
今まさに真の宗教が必要な時代である。人間の心のあり方を問わねばならない。人間よ、目覚めよ。今こそ、心の平安が大切なのである。人と人とのつながりに、和の心を持たねばならない。人間は、社会の一員として生きることを自覚せねばならない。他者を思いやる心が大切である。自分が、自分が、という我(が)を捨てよ。我(が)がなくなれば、魂は穏やかになり、平安な日々を送ることが出来る。隣人を愛する心が出てくる。激しい闘争心はなくなる。
This is precisely a time when true religion is needed. We must examine the condition of the human heart. People, awaken. Now more than ever, peace of mind is essential. In our relationships with one another, we must embrace a spirit of harmony.
そのために唱題するのである。唱題すれば、妙法の力で心の安定を得ることができる。魂本来の姿に戻れる。
That is why we chant the daimoku. By chanting, we can attain peace of mind through the power of the Mystic Law. We can return to the soul’s original true state.

戦争・闘争は、人間一人ひとりの魂の荒れた姿の集大成であることを自覚せねばならない。  You must recognize that war and conflict are the result of the collective turmoil within each individual soul.

合掌
Hands joined in prayer

<天からのメッセージ(虚空でのお話) 106>

10月14日、朝5時50分。
女の仏様です。
皆様、おはようございます。朝晩は涼しくなりましたね。日中も大変に心地よく過ごせます。あの酷暑を経験すると、ありがたみがよくわかりますね。
本日は、人生の周期についてお話しします。大きなサイクルので言いますと、人間は生まれた時は春ですね。命の誕生で、植物でいうと芽吹きです。人間の子どもは、両親や社会の人々の力を借りて成長し、学生時代を通し学び、社会へ巣立ちます。樹木にたとえますと、ひ弱な苗木がどんどんと伸びて葉を茂らせ、大きく伸びるのです。花も咲かせます。
夏になりますと、成長した木は根を大地に張り、枝を広げて葉を茂らせます。幼い苗木の時は枯れそうで弱々しそうでしたが、立派な樹木となり、周囲の環境に馴染んで、他の木々と共生し、実のなる花は果実を膨らませますね。
人間も同じですね。社会人となって立派に社会生活をし、活躍し、家庭を築きます。
秋になりますと、木々は実や種をつけて熟成します。植物は次の世代へと生をつないでいく準備を完成させます。
人間も同じです。社会生活の懸命な努力が実り一定の社会的地位を得、苦労して育てた子供も独立していきます。立派な大木となるのです。この時期が、人生サイクルの秋です。充実してます。
冬になりますと、植物はこれから来る冬の寒さに向けて準備をします。冬を越えられない植物は、秋に種を作り、次へと生をつないでいきます。大木もやがて朽ちる時が来るのです。
大自然は、動物も植物も人間も同じようなサイクルで生をつないでいるのです。
今まで、人生を大きなサイクルで説明しました。これからは、人生を小さなサイクルの中で、苦労、苦難に立ち向かった時のお話をします。一般的な人は、成長して大人になり、社会生活をすると、人生でとても良い時期、楽しい時期があります。その反対に、社会的に精神的に肉体的に病気になったりして、苦しくて、辛くて、乗り越えるのがやっとで生活するのが大変な時期もあります。
頑張って苦労して、やっと生きている時期の方が長く、その中にまるでご褒美のようにひと時の幸せが来るのですね。それなので、皆様は苦難を抱えると、神社仏閣にお参りに行き願をかけるのです。どんなにAIが発達しても、人間生きている限り、その人なりの苦難は来るのです。なぜなら、人間の命は、前世で果たせなかった魂の修行をするために、または、新たな試練を乗り越えるのを目標としてこの世に誕生するからなのです。人生の苦難は避けられないのです。
大切なことは、苦難がないようにすることではなく、それをどう乗り越えるか、なのです。苦しい苦しいと嘆いていても、何も解決しません。苦しいとの嘆きや不満は負の感情となって、あなたの持っている生命の力をどんどんと落とし、ますます運気を下げ、暗い毎日をつくりだすのです。
人間は、持って生まれた生命力、社会で生きる力があります。生きる力はなかなか見えませんね。それは、あなたのDNAに組み込まれているのです。この生命力に火をつけ灯すのです。乗り越えようと、低迷した気を持ち上げましょう。
どうしたら良いとお思いですか?簡単です。「ありがとう」と感謝の言葉を、朝起きたらあなたの命さん有り難う、身体さんありがとう、魂さんありがとう、と言ってください。とても大切なんです。ご自分自身に「身体さんおはようございます。本日もよろしくお願いします」と言ってください。
それと大切なのは、出会う人に明るく挨拶をすることです。あなたの周りの人や物に感謝の気持ちを抱くのです。言えなかったら、心の中でささやいてください。感謝の心が芽生えると、心にゆとりが出ます。今までの凝り固まった魂、思考に隙間が出るのですね。隙間、つまり、ゆとりが大切なんです。そのゆとりの中より、困難や病で沈む気持ちを乗り切るヒントが見えてくるのです。明るい感謝の言葉。今までになかった心のゆとりが、苦難、苦労を乗り越えるきっかけになるのです。あなたの明るい挨拶により周囲の人達は今までと違ってあなたに、好意で接したり協力してくださるように変わっていくのです。
苦難、苦労をご自分で開いていくのです。
また、人生で実りの秋を迎えたからと言って油断してはいけません。今まで出来なかった楽しみを一気に取り返そうと思いっきり羽を伸ばすだけではいけないのです。これは、今までの苦労に対するご褒美として与えられるものなのです。苦あれば楽ありなんです。楽に溺れてしまうと、人生どん底に落ちるということにもつながります。
今まで苦労した分、ご自分の幸せのためにだけでなく、社会で困っている人に、ご自分のできる範囲で貢献しましょう。人間同士、助け合わなければいけないのです。苦労して人の辛さや悲しみを身を以て知ったあなたは、人に優しく接してあげてください。
決して傲慢になってはいけません。傲慢な心を持ち続けると、あなたの魂は負の感情に満たされて、また元の苦難へと導かれていくのです。慈悲と慈愛の心が大切なんです。しかし人間が、慈悲と慈愛の心でいることは、大変に難しいのです。だからこそ…
毎日、朝晩、あなたの魂に体に感謝の言葉を伝えてください。南無妙法蓮華経と唱えてください。唱えますと不思議ですね。あなたは努力をしなくても、負の感情、我(が)が消えていくのです。あなたの心は平安になるのです。慈しみの心も現れます。
人間の命は植物と同じくやがて枯れてゆくのです。
今、季節は秋。この心地よい時期、あなたの魂を光り輝かせましょう。素晴らしい一生を過ごすことができます。
このことを地上の皆様にお伝えしましょう。
合掌

 

永遠の仏陀からのメッセージ『日本編』ある男Bシリーズ 5

2025年9月25日朝8時10分。

『日本編』ある男Bシリーズ 5

男は、青年の言葉を聞いて自分の若い時の姿が蘇った。親や学校の教師、会社の上司に対して自分の感情や知識を正当化し、口から噴き出すように抗議したり、ある時は喧嘩腰に反抗した時代があった。その時のことが、次々と思い出された。若い時、どんなに多くの人に迷惑をかけてきたことか。そして社会に育てられてきたことに気づいた。
今までの男にはなかった大きな心の変化が起きた。男は、会社では、上司として部下からここまで話されたことはなかった。今回若者の本音を訊くことが出来た。会社という上下関係の枠のない出会い、旅だったから起きたことだった。男は、戸惑っていた。この険悪な雰囲気を消したかった。男は、今まで自分が無意識のうちに身につけてきた自尊心は、架空の自分の姿であるということに気がついた。本来の素直な心、魂の自分に戻りたかった。深くじっくり想った。そして、
男は、青年に躊躇しながらも静かに語り出した。「私はね、人生は単純な繰り返しで何も変化のないのが当たり前で、それが一番だと思ってきた。今までそう生きてきたんだ。しかし、昨日の一日を振り返り、繰り返し押し寄せる何の変哲もない波を見ていて、そんな波が岸壁を徐々に浸食し、景色を変えていることに気づいたんだ。自分の人生も同じように同じ繰り返しかもしれないが、実は繰り返しの一日がとっても大切なんだと思えたんだよ。目の前のお百姓さんの草むしりも、決して単なる同じことの繰り返しではないんだ。あの草1本1本全部違う生え方をしている。草の取り方もいろいろあるだろうし、ある程度草も残さなければならないこともあるだろう。外から見たら、同じように見える草むしりも、実は決して単純作業ではないんだ」
青年は、淡々と語る男の話をじっと聞いていた。話の展開で、青年は自分の一方的な見方で言ってしまったことに気が付いた。青年は、自分の弱点を素直に言う男を見つめ、「私の見解は浅かったです」と言った。草をむしるお百姓さんを見つめて生じた男と青年の緊迫した空気は、秋の涼風に流されていった。
男と青年は、農道をゆっくりと歩いた。たまに、作業用の小型車が、二人の横を通り抜けていった。これまで青年は、こんなにスローに歩くことはなかった。「レンタカーでも借りて思いっきり走らせたくなりますね」と言った。青年は、じっとしていられなかった。青年にとって、一日ゆっくりと海岸で過ごしただけで、気分は転換してきていた。彼は、コンピューターの情報を基に動いていた。スマホを見ながら脳を常に働かせている時が恋しかった。スマホをしまったことを心から後悔した。流れる音楽もない。退屈でつまらなかった。何もない景色は青年を遊ばせてくれなかった。青年は、男の話を理解し、今まで出会ったタイプの人間ではないと感じたが、これ以上共にいることが苦痛になってきた。青年にとっての旅は、一日で十分だった。早く帰り、スマホやコンピューターからの社会情報が欲しかった。インターネット、SNSから流れる情報から隔離されている自分はありえなかった。現代社会の1員から外されるように感じた。スマホやコンピューターの情報をもとに考え、動く自分に戻るため、青年は男との別れを決め、男に明日帰ることを伝えた。男は、青年の言葉に驚きもせず聞き流していた。2人の間には、わだかまりの空気はなかった。
寺が見えてきた。畑に囲まれた山道を抜けると、古木に囲まれた小さな寺があった。参拝し、木陰に休み、宿の主人の弁当を開いた。透明なプラスチックの包みに握り飯が3つ。香のものが添えられていた。実に質素な弁当だった。男は、米1粒1粒をかみしめていた。中には、梅干しと昆布の佃煮があり、適度な塩気が米粒と調和していた。素朴な握り飯が、心から美味しいと感じられた。変化のない田園と、村落の雰囲気とぴったりと調和していた。男にとって、握り飯に副菜はいらなかった。握り飯を食べる自分が、今、自然と1つになる幸せを感じていた。
一方、青年は今までの現実に戻っていた。昨日の出来事は、おとぎ話のようで、この握り飯を見て驚いていた。唐揚げも、卵焼きも何も入っていない。「すげーっ」とため息交じりに言った。添えられていたのは、ペットボトルの水だけだった。
青年は、現代の飽食にひたった生活を当たり前の日常としていた。コンビニに行けば、24時間いつでも美味しそうな弁当が並んでいて好きな物が選べる。コンビニは、彼の日常の要求を何でも満たしてくれる身近な万能店だった。青年は、握り飯を食べながら、コンビニの弁当を思い出していた。1つ1つ趣向を凝らし、毎日食べても飽きない芸術品だった。
宿の主人がつくってくれた握り飯は、あまりにも素朴だった。それは、青年にとっては単なる米の飯だった。青年は、気づかないうちにコンピューター、スマホ、コンビニに身も心も占領されてしまっていた。日常を生活するには、なくてはならなかった。新しく起業するにしてもコンピューター、スマホ、コンビニが身近になければ、仕事は成立しなかった。一方、男は何もない単なる握り飯の中に生きる喜びを感じ、1粒1粒の米をかみしめていた。

ブッダは言われた。「現代人は近代文明のもたらした産物がなくては、生きてはいけない。過去の歴史、大自然とともに生活した人間の魂に気がつかなければならない」

永遠の仏陀からのメッセージ 人類滅亡の危機から『世界平和』へ

10月7日午前5時40分。唱題をしていると、虚空において輝く巨大なブッダと、大きな宇宙の真理の日の光がぴったりと重なるように輝き、ブッダからのメッセージがありました。驚いて筆を執りました。
At 5:40 AM on October 7, while chanting Odaimoku, I saw a gigantic Buddha shining in the empty sky, perfectly aligned with the radiant light of the great cosmic truth. A message from the Buddha came through, and I was so surprised that I immediately picked up my brush to write it down.

宇宙は1つである。宇宙の法則を乱してはならない。人間よ、目覚めよ。今、まさに覚醒の時である。人間本来の姿に戻らねばならない。人間は、宇宙の1員である。法(宇宙の真理法則)を犯してはならない。文明に振り回されてはならない。
There is only one universe. You must not disrupt its laws. Humanity, awaken. Now is truly the time of awakening. You must return to your true nature as human beings. Humans are part of the universe. You must not violate the cosmic laws of truth. You should not be controlled by civilization.

文明を捨てなくてはならないほどの危機に瀕している。このままだと、人間同士の殺戮に発展し、文明で得た力で、人類を滅ぼしていく。大切な地球のエネルギーを使い、人類が人類を滅ぼそうとしていることに気がつかなければならない。戦争とは、そういうものである。今は、過去世の戦争とあまりにもかけ離れた原子力の時代である。人間の過ちが、人類を滅ぼすのである。人類は、武器を捨てなければならない。武器を放棄せよ。我(が)を捨てよ。我(が)を捨てなければならない。1人1人の人間の心のあり方である。宗教家よ、民を目覚めさせよ。立ち上がらなければならない。世のため、1人1人に、宗教の本来のあり方を説かなければならない。仏教徒よ、決起せよ。本来の仏教の姿に戻さねばならない。人間とは何か、魂のあり方を説かなければならない。人間、1人1人の魂の平安が争いをなくすのである。今の文明は、魂の平安から遠のいている。資本主義という競争社会に翻弄されて、魂は疲弊している。心の平安は、神仏につながることである。
You are facing a crisis so severe that you must abandon civilization.
If things continue as they are, it will escalate into slaughter among humans,
and with the power gained through civilization, humanity will destroy itself.
You must realize that humanity is attempting to wipe itself out using the precious energy of our Earth.
This is what war truly is.
Today, you live in the age of nuclear power, vastly different from the wars of the past.
Human mistakes are what will bring about humanity’s destruction.
Humanity must discard its weapons.
Abandon all weapons.
Let go of the ego.
The ego must be surrendered.
This is the attitude needed within the heart of every individual.
Religious leaders, awaken the people.
You must rise up.
For the sake of the world, you must teach every individual the true essence of religion.
Buddhists, rise up.
You must return Buddhism to its original form.
You must teach what it means to be human and the nature of the soul.
The peace of each person’s soul will eliminate conflict.
Today’s civilization has drifted away from this soul peace.
Tossed around by the competitive society called capitalism,the soul grows weary.
True peace of mind is achieved by connecting with the divine and the Buddha.

神仏と魂が1つになれば、魂の真の喜びが得られる。仏教徒よ唱題せよ。何も考えなくてよい。脳を空にせよ。脳を思考を宇宙の空間へ預けるのである。脳が空になったとき魂は休まり、宇宙へとつながるのである。宇宙の1つになるのである。
When gods, buddhas, and the soul become one, the soul experiences true joy. Buddhists, chant Namu Myoho Renge Kyo. Do not think about anything. Empty your mind. Entrust your brain and thoughts to the vastness of the universe. When your mind is empty, your soul finds rest and connects to the universe. You become one with the cosmos.

宇宙のエネルギーを得ることができる。宇宙のエネルギーは、慈悲と慈愛である。宇宙と1つになれば、慈悲と慈愛に満たされるのである。人間本来の魂の姿に戻るのである。慈悲と慈愛に満たされれば、平安な人間本来の争いのない社会の姿に戻れる。
It is possible to receive the energy of the universe.
This energy is compassion and loving-kindness.
By becoming one with the universe, you become filled with compassion and loving-kindness.
You return to the true nature of the human soul.
When filled with compassion and loving-kindness, you can return to a peaceful society free from conflict, as humanity was originally meant to be.

平和な社会、世界の平和が実現する。人類よ、神仏に魂を委ね祈り唱えよ。世界は平和になり、人類の魂は平安になる。
A peaceful society and world peace will be achieved.
Humanity, entrust your souls to the gods and Buddhas, and pray and chant.
The world will be peaceful, and humanity’s souls will find tranquility.

合掌
Palms pressed together

永遠の仏陀からのメッセージ『日本編』ある男Bシリーズ 4

2025年9月11日朝8時半。

『日本編』ある男Bシリーズ 4

男と青年は、沈む太陽を見つめていた。今まで何気なく見ていた太陽が、水平線に吸い込まれるように落ちていくのをただじっと見つめていた。
急に空気が変わった。昼間の営みが全て終わり、休息の世界へと導かれていくのを感じた。ニ人は黙々と歩いた。簡素な宿に着いた。それは、老人が営む、ローカルな鉄道沿いにある民宿で古い家の周囲に畑がわずかに広がっていた。旅の者が体を休めるだけのしつらえで余計なものは一切なかった。老人(宿の主人)は、ニ人を笑顔で迎えた。静かで温かい雰囲気がにじみ出ていた。日没に心を奪われていたニ人にとって、老人の姿は最高のもてなしだ。
老人は、潮風にさらされて、磯の香りに包まれているニ人の姿を見て「風呂が沸いてます。食事の前にいかがでしょうか?」としわがれた声で言った。旅のニ人は、老人の言葉に従った。青年は、湯船につかり、一日の出来事を思い出していた。
あくせくして働いていた都会の日常との違いを肌で感じ、緊張した神経が解きほぐされ、今まで気づかなかった本来の姿に近づいていく心地よさに浸っていた。男は薄暗い風呂場で湯船につかりながら、会社や家族の束縛を振り払うようにして出てきた自分と、今まで考えようともしなかった自分の魂の存在を、命の重みを新鮮に受け止めていた。先ほどまで見ていた空、海、風、波、太陽に自分が溶け込んで一体となっていた。風呂の湯も、今までとは違って見えた。湯そのものが、ありがたかった。民宿の老人の作る夕食は、心がこもっていた。宿の目の前の畑で採れた野菜、近場でとれた魚を素材として簡単な調味料で作った料理からは、生命力がにじみ出ていた。
海を見ていた旅人ニ人の魂にとって目の前の料理が眩しかった。料理の1皿1皿をゆっくりと味わった。米一粒、魚、野菜ひとくちを噛みしめながら…。今まで都会の生活ではありえない魂の開眼だった。
1つ1つ、生き物として生きている命をいただくこと。作り手の愛情や今まで当たり前だと思っていたことすべてに対する感謝の念が自然とこみ上げてきて魂を満たしてゆくのだった。