永遠の仏陀からのメッセージ その8

3月12日午前5時45分 唱題修行を通した仏陀からの修行
「王の物語編 4」
旅の続きである。
平地を歩く。ところどころに木が見える。狭い道は枯れた草で踏み固まり、冷たい風で身が引きしまる。 集落が見えてきた。 腹が空いている。 今までの山歩きで食料はわずかとなっていた。 疲労もしている。
私は「仏陀様、お腹が空いてますね」と、弱々しく言った。
すると仏陀は、「手前の家で托鉢をしよう」と言われた。
集落に着いた。集落と言ってもわずかな 家しかなかった。 一番手前の家は、その集落の中で一番裕福そうな家だった。 仏陀は、家の前に立った。仏陀の重々しくあたたかい声が、軒先に響いた。すると、間髪を入れずに中から老婆の「乞食坊主、お前にやる食べ物はない」と、吐き捨てるような声がする。戸口が、開いた。すると柄杓で仏陀と私を目掛けて水を投げかけた。衣から雫が落ち、足元が濡れた。仏陀は、深々とお辞儀をし、妙法を唱えた。そして「有り難うございます」と頭を下げた。私も仏陀の後を追うように唱え、従った。
少し先に小さな家が見えた。いかにも貧しそうで、私は托鉢をためらった。
仏陀は、言われた。「あそこの家で托鉢をしよう」 家の前に着いた。家は、朽ちている。朽ちた戸口の中は、暗かった。土間に人が、座っていた。仏陀は、戸口の前で同じように唱えた。私も従った。 私の心は、痛んだ。仏陀の声は、天空に届くようであった。すると中から人が出てきた。「お坊さんですね。そう、これだけの汁の粥しかありません。半分 差し上げます」 使い古した椀を差し出した。そして住人は、丁寧に御礼を言った。仏陀は、受け取り深々と頭を下げ妙法を唱えた。
仏陀は、説かれた。「托鉢は、僧侶としての行である。 しかし、これには社会の縮図がある。 富ある者は、己れの富に固執し富に溺れ、貧をあざける。貧の生活の者は、日常の生活の苦から、弱き者、助けを必要としている者、弱者の心が分かる。 そして人をたすける。富に溺れる者の魂の光は曇り、貧の者の魂は光り輝いている。人は、此のような富の者より彼のような貧の者の魂にならなければならない」
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その7

2025年3月11日午後5時 唱題修行を通した仏陀からの修行
「王の物語編 3」
旅の続きである。
鬱蒼とした木々の枝をはらいはらい山道を歩く。物音は、しなかった。 仏陀と私の足音だけ響いた。 夕方に差しかかって暗くなり、心は落ち着かない。 早く村に着かねば、と不安になる。 心細い。必死で歩く。すると遠くの方から音が少しずつ近づいて来るのが、感じられる。 不気味な気配がする。
私は、仏陀に言った。「何かが、近づいてきます」
仏陀は、静かに言われた。 「虎が近づいてくる」
   
私は、恐怖心で震えた。逃げられない。 隠れる場所もない。 虎が見える。 私は、逃げようとした。 仏陀は、私の体を抑えた。虎は、走ってきた。仏陀は、 手を前に出し虎に「食う なら食うが、良い!」と声を高らかにあげた。 急に虎は、止まった。 仏陀と虎の目が、合った。しばし、虎と睨み合っている。やがて虎は、方向を変え元の道へと戻って行った。 私は、腰が抜けて動けなくなってしまった。
仏陀は、言われた。 「人は敵対するもの、苦手なものに向かう時、逃げてはダメである。 逃げれば、叩かれる。 失敗する。覚悟を決めて向かわなければいけない。 必ず道は、開ける」
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その6

2025年3月11日午前5時 唱題を通して体験された仏陀よりの修行
「王の物語編 2」
仏陀は言われた。「旅の続きをしよう」
険しい 山に沿った道は、人が行き交うのがやっとだった。足元に気をつけながら歩く。よろけたら深い谷底に落ちる。雨が、降ってきた。 みぞれになった。 私は、言った。「仏陀様、みぞれになってしまいました」
仏陀は、言われた。「ここで休もう」
岩が頭上にわずかに出ていた。人がやっと入れる窪みがあった。雪が降り止むの待っていた。雪は、しんしんと激しくなり、 足元から腰まで達した。 体を覆うものはない。 人影もない。 体は冷え切り、意識が朦朧としてきた。死を意識した。 仏陀は、言われた。 「死ぬ時の準備をしよう。 汝の人生の生誕から今日までの出来事、人との関わり合いを一つひとつ思い出すがよい。 親、友人、家族、仕事でのこと、すべてのことに感謝するのである。感謝できないような感情、人生の不満や病なども全てが己れの人生なのである。 それを認めればならない。 生まれた時から今日に至るまでの感謝できない人生を大きな風呂敷で包み認めて生に感謝しなくてはいけない。 そして世を去るのである」
私は、遠のく意識の中で仏陀の言われるように、これまでの人生を振り返り1つ1つ思い出した。 魂が、とても軽くなるのを感じた。 もはや体は、寒さを感じなくなっていた。 空中を漂う自分がいた。 恐れも不安も何もなかった。 大きなあたたかい光が、自分を照らし包んだ…
その時、仏陀の声がした。
「目を覚ませ!」
意識が、戻った。
濡れた衣を纏う自分がいた。 雪は、なかった。
仏陀は、再び説かれた。「人は、死を迎える時、人生全てのことに感謝しなければいけない。 この世で己れを支えてくれた事象すべてに感謝するのである。 不平、不満や病の人生、 己れの今生全体、そしてこの人生を生き通した己れを認め、大きな風呂敷で包んで死への旅立ちをするのである」
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その5

※これまでのタイトルには、「緊急」という言葉が入っていました。今でもその通りではあるが、これからは『たとえ話』のような世界に入ってゆきます。緊急時ではあるけれど、それは、じっくり読んでいただきたい。そこでこれからは、「緊急」という言葉を外すことにします。

2025年3月10日午後5時 唱題を通して体験された仏陀よりの修行

「王の物語編1」
ブッダは言われた。「今日は我と旅に出よう」と
冷たい風の吹く山道を歩く。
仏陀は「ここで休息しよう」と言われた。私は着ている上着の衣を脱いで仏陀の座る石の上に敷いた。
仏陀は、言われた。「寒いから着なさい」
私は「仏陀様どうぞ座ってください」 と…
すると仏陀は、衣を石から取り「ありがとう」と礼を言い、衣を私に差し出した。 「これは私からの気持ちの品である」と優しい眼差しで私に渡した。
私は辞退した。
仏陀は「寒いから着なさい」と言った。
私の目から涙が頬に伝わった。仏陀の優しさに心から感謝し、衣を着た。
仏陀は、言われた。 「上に立つ者は下にいる者の立場、気持ちを理解しなければならない。 長に立つものはとかく権力に溺れ、下にいる者が従うのは当たり前と思う。権力に溺れる。 これは家庭、職場、国でも同じである。 特に国においては、長たる者が、支える 国民の心、状況を理解せねば、繁栄しない。 乱れる」
再度言われた。「長たる者は、下に従う者の心を理解せねばならない」
合掌

永遠の仏陀からの緊急メッセージ その4

2025年3月10日5時45分仏陀のメッセージ
※これは一般に想像される単なる言葉によるメッセージではありません。
南無妙法蓮華経を唱える修行の中でリアルに体験されたことを言語化したり、聞かれたことを記したものです。
ブッダは険しい山合の間に聳える 岩山を指して言われた。 あの山が霊鷲山(※1)である。
民は皆、我に会いにあの山にゆく。 しかし我は、 真に妙法を唱える者の中に居る。汝の中、世界中どの民の中にも居る。民は皆、霊鷲山という形へ行こうとするが、何度も繰り返し言うが、我は、我を信じる者の中に居る。 魂というのは、世界中どこへでも一瞬にしていく。たとえば戦争で亡くなった霊を弔うために戦地へ行かなくても墓参りできなくても弔うことは、できる。霊は、弔う者の中にそして仏壇に居るのである。 我を信じる者があれば、我は何処へでも行くが、現在に於ける我の言葉を直接受け理解できる者は数人である。汝は、その一人である。
そして、これからかつての経典に書いていない仏陀の教えのことを色々と汝に教える。
世界は、これから深刻な末法の世の中に入る。・・・・・経済は冷え込む。 混乱しインフレが来る。・・・・・国が乱れ天災が襲い、末法の底である。この国は、民が動くのである。・・ しかし、妙法を真に唱える者は救われる。
※霊鷲山(りょうじゅせん) インドに実在する山(画像)であり、ここで釈迦牟尼仏は、法華経その他の教えを説いたと経典に記されている。しかし、仏陀によってここに説かれているように真に仏陀と出会うということは、魂のレベルでの出会いにほかならない。