永遠の仏陀からのメッセージ 13

3月15日午後5時、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 9」
晴れ渡った日だった。 王様は、領地の視察をした。 耕された農地は、ほんのわずかでどこも荒れ果てていた。年老いた農夫が、王様に近寄ってきた。 「王様、息子夫婦を戦で失い、我が家は老いた妻と孫たちだけが残りました。 畑を耕やしたくても人がいません」農夫は、寂しげに語った。
王様は老いた農夫に労いの言葉をかけ、城に戻り「塩の交換で食料を手に入れても、いずれはなくなってしまう。 田を耕したくても耕す人がいない」と思案にくれていた。 そんな折、旅人が王様に謁見を求めて訪れた。旅人はしずかに語った。「我が国は、兵力と食料があり働く者もいます。 しかし領民は礼節がなく、国は乱れております。 長老の言葉にも耳を傾けようともしません。 王様の国は、徳のある優れた長老がいるとの噂を聞きました。 是非我が国の領民を教育して欲しいのです。 その代価として働ける者を王様の国へ派遣いたしましょう」
荒れ果てた農地は、他国の労働者により丁寧に耕され、稲穂は豊かに実り収穫の喜びを迎えることが出来た。労働者は、王様の手厚いもてなしと心穏やかな領民に感謝し帰国の途についた。
一方、人の道を説いた長老も帰ってきた。「王様、当初彼の国の人々は、私の言葉を聞こうともせず、皆勝手なことをしていました。私は、根気よく穏やかに話をし、礼節を説きました。 そうしたところ帰国する頃には、私を先生とまで呼んでくれ、こんなにたくさんの土産物をもらいました。 私の家では使い切れません」と言って、王様に貴重な塩や衣類などの品物を差し出した。
その後、王様の国は毎年長老を他国へ送り、他国からは労働者が派遣されました。 王様の国は豊かになり、他国の民は礼節を学び、両国ともに安定した。
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その12

3月15日午前5時45分、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 8」
戦は終わった。残ったのは、わずかな領地と老人、女、子供だけだった。国は、王様や領民の食料も事欠く有り様だった。
王様はつぶやいた。 「我の失策のために国は破れ 領地を失い戦死者を出し、食料もなくなってしまった」
王様は日々解決策を考えたが、見つからず、試案の日々を過ごしていた。 王様は己れの財力を元へ戻そうとは微塵も考えなかった。 ただ民の生活を戻すことのみを考えて、毎日、大地と天空の神々に祈った。 「大地の神よ、天空の神よ、お力をお与えください」ただひたすら無心に祈った。
ある日、遠方から旅人が訪れ、王様に謁見を求めた。 もはや旅人を接待する茶もなく、白湯になっていた。
旅人は「王様、 この国は繁栄し、武器や食料、塩があり余っているとの噂が流れてました。 どうなさったのですか?」 と問うた。
王様は、正直にことの顛末を話した。
旅人は、「実は、私はこの国の優秀な武器を求めて来たのです」と言った。
王様は「もはや武器は何もなくなってしまいました。 あるのは武器の設計図をかける老人のみです」と言った。
旅人は「私の国に設計図をかける民をお借りできないでしょうか? その代価として、我が国には他の国には産出しない純度の高い塩がございます」と話した。
旅人との話は、成立した。 王様の国には、貴重な塩が大量に届けられた。
王様はこれを市に出した。 純度の高い塩を求め、商人が集まった。 王様は、塩を売った金で食料を買い、領民に与えた。

永遠の仏陀からのメッセージ その11

3月14日午前5時、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 7」
国は豊かになり、国力は上がった。 だが領民の心には緊張感がなくなり、今までのような働きをしなくなった。
そこへ余っている兵器を求めて他国から交渉人がやって来た。 それと引き換えに貴重な塩を大量に手に入れることができた。 国土は、塩が取れなかった。 領民は、大量の塩を手に入れたことで安堵し、娯楽に耽り快適な生活を貪った。領民には、かつての士気はなくなっていた。 王様は、心を痛めた。 「兵器はあるが、領民に士気がない。 もし今敵に攻められたら負けてしまうであろう。 領民は、過去の苦しみを忘れてしまっている・・・。 」
そんな矢先、遠くの大国が攻めて来るという知らせがあった。 王様は領民を集め、戦の準備をした。 しかし領民の士気は上がらず、敵国の圧倒的な勢力に押され、敗北となった。 王様の領土は3分の1となり、貴重な塩は取り上げられた。戦場となった農地は、踏みつぶされ、稲の上には負傷者と戦死者が横たわっていた。
合掌
*人間は、少し状況が良くなると、ついその状態に腰かけるようになり、気が緩むものですね。実は、その時こそ、今一つ先に進むべき時なのですが、悲しい哉、なかなかそうゆかない。でも、そこで心を奮い起こすことが出来たら、より確かな平安や安全が得られます。(大法)

永遠の仏陀からのメッセージ その10

3月13日午前5時、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 6」
戦いに破れ、農地は荒れ、米の収穫は少なかった。
農民は、言った。「王様申し訳ございません。 今年は不作で、これだけしかお米を差し上げられません」わずかな量の米を王様に渡した。
王様は、丁重に礼を言い、受け取った。 そして農民に言われた。「我の失策が故に民を苦しませてしまった。 この米は、大変な量に値する」
農民は、仏陀に「申し訳ございません。 家族が多く、たくさん差し上げられないのです」と言った。
王様は、農民を優しい眼差しで見つめた。 領民の心は、ひとつになり、よく働いた。国を復興させるために知恵と労力を惜しまず良く働いた。
仏陀は、説かれた。「長に立つ者は、民の心を理解し、実状を見抜かねばならない。 民の心を理解すれば、民一人一人の力は大きな力となり、国を繁栄へと導く」
その後王様の国は、米が豊かに実り、米を求めて周辺の諸国から商人が集まり、国は繁栄し、兵力を整えることができた。
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その9

2025年3月12日 唱題修行を通して体験された仏陀よりのメッセージ
※以下は、単に仏陀の説法やストーリ一ではなく、実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。何とも不思議な世界です。そして、いよいよ本論が、たとえ話として展開し始める。
「王の物語編 5」
旅の続きである、と仏陀は言われた。
集落でわずかな布施を受けた。隣国へと続く道は、人が行き交うのがやっとだった。 崖っぷちの山道を足元を一歩一歩踏みしめて歩く。遠くに連なる山々が、晴れた空にくっきり浮かび上がっている。
仏陀は、言われた。「ここらで休もう」
小さな岩を見つけ、仏陀が座った。 眼前に大きな山波が広がり遠く見える。 山は、自分の国である。 まだ3日しか経っていない。 随分と長く旅した気がした。 その時、狼煙(のろし)が上がっているのが見えた。
私は慌てた。「仏陀様、狼煙が上がってます」
仏陀は、狼煙を見て言われた。「戦争だ。隣国が攻めてくる」
私は言った。「仏陀様、戻りましょう」
仏陀は、言われた。「我は、このまま目的地の隣国に行く」
私は残した一族を思い、戻りたかった。 そして戦に加わりたかった。
仏陀に従い、隣国へと道を急いだ。 隣国に達すると、ブッダは私に「汝は、自国へ戻るが良い。 汝は、若い。我は国を治める 一族の代表としてひとりで行く。 帰りなさい」と言われた。
私は「仏陀様に従ってまいります」 と伝えた。 仏陀は、厳しい表情で「帰りなさい!」と言われた。
私は今まで来た山道を、集落を、虎の出た山道を夢中で歩き自国へ戻った。自国にやっと着いた。 村は静まりかえっていた。 争いの爪跡が痛々しく残っている。 私の一族も見えない。 傷ついた死体が転がっていた。慌てて城へ行った。城に身を隠していた 一族がいる。 知り合いもいる。 負傷者もいる。戦いの 傷跡は痛々しかった。 みんな憔悴しきっている。 よく見ると仏陀がいる(驚)。
私は、駆けよって声をあげた。「仏陀様、良くぞご無事でお帰りなさいました」
仏陀は、言われた。「 一国の長に立つものは、己れの命を惜しんではいけない。 民のために使うのである。 我は、隣国の長と話した。隣国の話を聞いた。自国の言い分を押し通してはいけない。事を収めるということは、相手の話をよく聞くことである。 自国にとって不利なこともある。 民の命を守ることに徹するのである。 我が身の命に代えてでも民の命を守る、という熱意が天を動かす。 我は、帰された。国は小さくなった。 領地は荒れ果て、民は家を失い、家族を失った。 戦死者も出した。元の国へ(小さいながらも良い国に)戻さねばならない」
合掌