3月15日午後5時、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 9」
晴れ渡った日だった。 王様は、領地の視察をした。 耕された農地は、ほんのわずかでどこも荒れ果てていた。年老いた農夫が、王様に近寄ってきた。 「王様、息子夫婦を戦で失い、我が家は老いた妻と孫たちだけが残りました。 畑を耕やしたくても人がいません」農夫は、寂しげに語った。
王様は老いた農夫に労いの言葉をかけ、城に戻り「塩の交換で食料を手に入れても、いずれはなくなってしまう。 田を耕したくても耕す人がいない」と思案にくれていた。 そんな折、旅人が王様に謁見を求めて訪れた。旅人はしずかに語った。「我が国は、兵力と食料があり働く者もいます。 しかし領民は礼節がなく、国は乱れております。 長老の言葉にも耳を傾けようともしません。 王様の国は、徳のある優れた長老がいるとの噂を聞きました。 是非我が国の領民を教育して欲しいのです。 その代価として働ける者を王様の国へ派遣いたしましょう」
荒れ果てた農地は、他国の労働者により丁寧に耕され、稲穂は豊かに実り収穫の喜びを迎えることが出来た。労働者は、王様の手厚いもてなしと心穏やかな領民に感謝し帰国の途についた。
一方、人の道を説いた長老も帰ってきた。「王様、当初彼の国の人々は、私の言葉を聞こうともせず、皆勝手なことをしていました。私は、根気よく穏やかに話をし、礼節を説きました。 そうしたところ帰国する頃には、私を先生とまで呼んでくれ、こんなにたくさんの土産物をもらいました。 私の家では使い切れません」と言って、王様に貴重な塩や衣類などの品物を差し出した。
その後、王様の国は毎年長老を他国へ送り、他国からは労働者が派遣されました。 王様の国は豊かになり、他国の民は礼節を学び、両国ともに安定した。
合掌