永遠の仏陀からのメッセージ その10

3月13日午前5時、仏陀からの体験的説法
※以下は、単に仏陀の言葉による説法やストーリ一ではなく、唱題修行を通して実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。
「王の物語編 6」
戦いに破れ、農地は荒れ、米の収穫は少なかった。
農民は、言った。「王様申し訳ございません。 今年は不作で、これだけしかお米を差し上げられません」わずかな量の米を王様に渡した。
王様は、丁重に礼を言い、受け取った。 そして農民に言われた。「我の失策が故に民を苦しませてしまった。 この米は、大変な量に値する」
農民は、仏陀に「申し訳ございません。 家族が多く、たくさん差し上げられないのです」と言った。
王様は、農民を優しい眼差しで見つめた。 領民の心は、ひとつになり、よく働いた。国を復興させるために知恵と労力を惜しまず良く働いた。
仏陀は、説かれた。「長に立つ者は、民の心を理解し、実状を見抜かねばならない。 民の心を理解すれば、民一人一人の力は大きな力となり、国を繁栄へと導く」
その後王様の国は、米が豊かに実り、米を求めて周辺の諸国から商人が集まり、国は繁栄し、兵力を整えることができた。
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その9

2025年3月12日 唱題修行を通して体験された仏陀よりのメッセージ
※以下は、単に仏陀の説法やストーリ一ではなく、実際に仏陀に出会い、まるで人生体験のようにリアルに体験された内容を文字として記述したものです。何とも不思議な世界です。そして、いよいよ本論が、たとえ話として展開し始める。
「王の物語編 5」
旅の続きである、と仏陀は言われた。
集落でわずかな布施を受けた。隣国へと続く道は、人が行き交うのがやっとだった。 崖っぷちの山道を足元を一歩一歩踏みしめて歩く。遠くに連なる山々が、晴れた空にくっきり浮かび上がっている。
仏陀は、言われた。「ここらで休もう」
小さな岩を見つけ、仏陀が座った。 眼前に大きな山波が広がり遠く見える。 山は、自分の国である。 まだ3日しか経っていない。 随分と長く旅した気がした。 その時、狼煙(のろし)が上がっているのが見えた。
私は慌てた。「仏陀様、狼煙が上がってます」
仏陀は、狼煙を見て言われた。「戦争だ。隣国が攻めてくる」
私は言った。「仏陀様、戻りましょう」
仏陀は、言われた。「我は、このまま目的地の隣国に行く」
私は残した一族を思い、戻りたかった。 そして戦に加わりたかった。
仏陀に従い、隣国へと道を急いだ。 隣国に達すると、ブッダは私に「汝は、自国へ戻るが良い。 汝は、若い。我は国を治める 一族の代表としてひとりで行く。 帰りなさい」と言われた。
私は「仏陀様に従ってまいります」 と伝えた。 仏陀は、厳しい表情で「帰りなさい!」と言われた。
私は今まで来た山道を、集落を、虎の出た山道を夢中で歩き自国へ戻った。自国にやっと着いた。 村は静まりかえっていた。 争いの爪跡が痛々しく残っている。 私の一族も見えない。 傷ついた死体が転がっていた。慌てて城へ行った。城に身を隠していた 一族がいる。 知り合いもいる。 負傷者もいる。戦いの 傷跡は痛々しかった。 みんな憔悴しきっている。 よく見ると仏陀がいる(驚)。
私は、駆けよって声をあげた。「仏陀様、良くぞご無事でお帰りなさいました」
仏陀は、言われた。「 一国の長に立つものは、己れの命を惜しんではいけない。 民のために使うのである。 我は、隣国の長と話した。隣国の話を聞いた。自国の言い分を押し通してはいけない。事を収めるということは、相手の話をよく聞くことである。 自国にとって不利なこともある。 民の命を守ることに徹するのである。 我が身の命に代えてでも民の命を守る、という熱意が天を動かす。 我は、帰された。国は小さくなった。 領地は荒れ果て、民は家を失い、家族を失った。 戦死者も出した。元の国へ(小さいながらも良い国に)戻さねばならない」
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その8

3月12日午前5時45分 唱題修行を通した仏陀からの修行
「王の物語編 4」
旅の続きである。
平地を歩く。ところどころに木が見える。狭い道は枯れた草で踏み固まり、冷たい風で身が引きしまる。 集落が見えてきた。 腹が空いている。 今までの山歩きで食料はわずかとなっていた。 疲労もしている。
私は「仏陀様、お腹が空いてますね」と、弱々しく言った。
すると仏陀は、「手前の家で托鉢をしよう」と言われた。
集落に着いた。集落と言ってもわずかな 家しかなかった。 一番手前の家は、その集落の中で一番裕福そうな家だった。 仏陀は、家の前に立った。仏陀の重々しくあたたかい声が、軒先に響いた。すると、間髪を入れずに中から老婆の「乞食坊主、お前にやる食べ物はない」と、吐き捨てるような声がする。戸口が、開いた。すると柄杓で仏陀と私を目掛けて水を投げかけた。衣から雫が落ち、足元が濡れた。仏陀は、深々とお辞儀をし、妙法を唱えた。そして「有り難うございます」と頭を下げた。私も仏陀の後を追うように唱え、従った。
少し先に小さな家が見えた。いかにも貧しそうで、私は托鉢をためらった。
仏陀は、言われた。「あそこの家で托鉢をしよう」 家の前に着いた。家は、朽ちている。朽ちた戸口の中は、暗かった。土間に人が、座っていた。仏陀は、戸口の前で同じように唱えた。私も従った。 私の心は、痛んだ。仏陀の声は、天空に届くようであった。すると中から人が出てきた。「お坊さんですね。そう、これだけの汁の粥しかありません。半分 差し上げます」 使い古した椀を差し出した。そして住人は、丁寧に御礼を言った。仏陀は、受け取り深々と頭を下げ妙法を唱えた。
仏陀は、説かれた。「托鉢は、僧侶としての行である。 しかし、これには社会の縮図がある。 富ある者は、己れの富に固執し富に溺れ、貧をあざける。貧の生活の者は、日常の生活の苦から、弱き者、助けを必要としている者、弱者の心が分かる。 そして人をたすける。富に溺れる者の魂の光は曇り、貧の者の魂は光り輝いている。人は、此のような富の者より彼のような貧の者の魂にならなければならない」
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その7

2025年3月11日午後5時 唱題修行を通した仏陀からの修行
「王の物語編 3」
旅の続きである。
鬱蒼とした木々の枝をはらいはらい山道を歩く。物音は、しなかった。 仏陀と私の足音だけ響いた。 夕方に差しかかって暗くなり、心は落ち着かない。 早く村に着かねば、と不安になる。 心細い。必死で歩く。すると遠くの方から音が少しずつ近づいて来るのが、感じられる。 不気味な気配がする。
私は、仏陀に言った。「何かが、近づいてきます」
仏陀は、静かに言われた。 「虎が近づいてくる」
   
私は、恐怖心で震えた。逃げられない。 隠れる場所もない。 虎が見える。 私は、逃げようとした。 仏陀は、私の体を抑えた。虎は、走ってきた。仏陀は、 手を前に出し虎に「食う なら食うが、良い!」と声を高らかにあげた。 急に虎は、止まった。 仏陀と虎の目が、合った。しばし、虎と睨み合っている。やがて虎は、方向を変え元の道へと戻って行った。 私は、腰が抜けて動けなくなってしまった。
仏陀は、言われた。 「人は敵対するもの、苦手なものに向かう時、逃げてはダメである。 逃げれば、叩かれる。 失敗する。覚悟を決めて向かわなければいけない。 必ず道は、開ける」
合掌

永遠の仏陀からのメッセージ その6

2025年3月11日午前5時 唱題を通して体験された仏陀よりの修行
「王の物語編 2」
仏陀は言われた。「旅の続きをしよう」
険しい 山に沿った道は、人が行き交うのがやっとだった。足元に気をつけながら歩く。よろけたら深い谷底に落ちる。雨が、降ってきた。 みぞれになった。 私は、言った。「仏陀様、みぞれになってしまいました」
仏陀は、言われた。「ここで休もう」
岩が頭上にわずかに出ていた。人がやっと入れる窪みがあった。雪が降り止むの待っていた。雪は、しんしんと激しくなり、 足元から腰まで達した。 体を覆うものはない。 人影もない。 体は冷え切り、意識が朦朧としてきた。死を意識した。 仏陀は、言われた。 「死ぬ時の準備をしよう。 汝の人生の生誕から今日までの出来事、人との関わり合いを一つひとつ思い出すがよい。 親、友人、家族、仕事でのこと、すべてのことに感謝するのである。感謝できないような感情、人生の不満や病なども全てが己れの人生なのである。 それを認めればならない。 生まれた時から今日に至るまでの感謝できない人生を大きな風呂敷で包み認めて生に感謝しなくてはいけない。 そして世を去るのである」
私は、遠のく意識の中で仏陀の言われるように、これまでの人生を振り返り1つ1つ思い出した。 魂が、とても軽くなるのを感じた。 もはや体は、寒さを感じなくなっていた。 空中を漂う自分がいた。 恐れも不安も何もなかった。 大きなあたたかい光が、自分を照らし包んだ…
その時、仏陀の声がした。
「目を覚ませ!」
意識が、戻った。
濡れた衣を纏う自分がいた。 雪は、なかった。
仏陀は、再び説かれた。「人は、死を迎える時、人生全てのことに感謝しなければいけない。 この世で己れを支えてくれた事象すべてに感謝するのである。 不平、不満や病の人生、 己れの今生全体、そしてこの人生を生き通した己れを認め、大きな風呂敷で包んで死への旅立ちをするのである」
合掌